前回「御利益」について書きましたが・・・
国立大学の名誉教授といった「出木杉君」から送られてくる資料は、なにか中世の魔法が書かれている「禁断の書」のごとく難解で、魔法が使えるようになるまで(理解するまで)に、相当な修行が必要です。そんな修行をしてまで魔法を会得したいと思いません・・・
魔法はできないことが、すぐできるようになるから「魔法」なんです。
そんな霊験あらたかな「出木杉企画書」は投資家は誰も見たいとは思いません。投資家が求めてるのは、もっとこう、すぐ効果がありそうな「高価なお守り」なんです。
たとえば、
お参りに行きますよね。神社に着くと、手を洗って口をゆすいでお賽銭を上げて、お参りをします。
『家内安全、商売繁盛、夫婦円満、大願成就、無病息災、精力絶倫などなど・・・』
100円でムシが良すぎませんか?じゃー500円だしてお守りでも買っていこうか?ん?5万円のお札まであるぞ・・・なんて感じで、誰が買うんでしょう?5万円のお札とか10万円の熊手。でも、買う人がいるから売ってるんですよね。いるんですよ、10万円の熊手を買う人。それも結構大勢。
投資する人って結構そんな感じで、買うんですよ。高価な『お守り』を。そして、スネ夫に自慢されちゃうと、どうしても欲しくなっちゃうんですよね。
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