<投資について・・・>
前回、私の仕事について書きました。
当然、お金持ち相手の仕事なので、信じられないようなうまい話が、ごくたまにですが舞い込んできます。でも、それが全部うまくいくのかというと、まあせいぜい成功率は3割ぐらいだと思ってください。一見低いように見えますが、知っている人から見ると、この確率が怖ろしく高いことがわかります。
良い話がくると、ヨーロッパのお金持ちは分散投資をします。それでも儲かりますが、中国人の投資は、1点買いの大ばくちです。(みんながみんなそうではないですが・・・)
こんな諺があります。
『博打で首をくくる中国人はいるが、赤字でものを売る中国人はいない。』
中国人は買ったものは一円でも安く売りたくないが、儲けるためなら博打のような投資をします。ですから、いい話がきたなら、まず自分で投資しましょう。ここで一番言いたいことの一つ『儲け話は人に回さない』というのが鉄則です。
まず自分が儲ける→親戚親兄弟→親友→お客さん
自分でどうにかなる話は絶対人に回しません。(話してもだめです)これは鉄板です。親兄弟、嫁、愛人もだめです。上手の手から水が漏れます。人に知られた段階で情報の価値は半減しますから。
そしてたとえ人に回すときでも、できるだけ根幹は押さえます。特許とか商標とか・・・だからこのエッセイを読んでも大して良い情報は載っていません。
自慢げに公開されている情報は、もううまみが全て搾り取られていると考えるべきです。
FXやNETで儲かるなんて方法自体が今の時代にありえないし、一生懸命、集客がどうのこうのいってるのを見ると可哀想になってきます。もし儲かってるならやり方を人に絶対教えません。うまい話はないのです。うまい話があったのは、ものが沢山なかった20世紀までの話です。ここ50年で人類は今まで2000年かかって使ってきたお金と同額を消費しています。
しかも、今のテクノロジーの根幹は1960年代に開発されたものばかりです。(コンピュータなんかもね・・・)もう、「ネタ」が出つくされちゃって、ものを売って儲かるのは砂漠から針を探すより難しくなってきました。『いいものを売れば儲かる』という昔話はレガシーであり、年寄りのノスタルジーでしかないのです。
では、どうしたらいいでしょう?
それは私にもわかりません。
まぁ、わかっていても教えませんが・・・
・・・というとエッセイが終わってしまいそうなのでそろそろ「ドラえもん」の話に戻していきます。
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