どうやって大金持ちになるのか?
なぜのび太が大金持ちになれるのか?それは、こんな会話がきっかけだったわけです。
私:「日本語うまいですね。」
大富豪:「日本に5年いたからね」
・・・と留学当時のお話をお聞きしました。
彼は日本語を勉強するために、子供が読んでいた「どらえもん」を日本語で読んだそうです。漫画ならなんとなく意味がわからなくてもニュアンスがつかめるし、自国には翻訳があると考えたからだそうです。ドラえもんなら世界中で翻訳されてますしね。(でもそんな昔にあったんだ・・・)
で、彼が聞いてきたのは・・・
「あなた、ドラえもん知ってる?」
もちろん知らない日本人を捜した方が難しいでしょう。
「僕ね、ドラえもんを読んでね、今の商売思いついたの」
え?
<話の要約>
その当時(1970年代)はマレーシアから日本に留学できるのは、ほんの一握りの秀才かお金持ちだったそうです。留学から帰ればそこそこ暮らしていけますが、大富豪になれるわけではありません。では日本に残ったら成功できるのか?そのチャンスは限りなく”0”に近いものです。
多くの中国人は、華僑として自国以外で成功している人が多いです。
でも、日本は閉鎖的で、外国人を受け付けず、そのため、日本で成功するのは難しいのだろう。みなさんはそう思われているでしょう。それは嘘です!
日本人は外国人に寛容で、他国に比べるとましな方だそうです。ではなんで、日本で活躍している外国人は偏っていて特にアジア人には排他的な感じがするのでしょう?
ここからが彼の話の肝です。
彼曰く、日本人はみんな出木杉(できすぎ)くんだからだそうです。
『出木杉くんはのび太のクラスメイト。学業優秀でスポーツも万能、誠実な性格でおまけに外見まで良いという、なんでもできすぎるくらいにできる優等生。』
日本人は勤勉で朝のラッシュにも負けず、サボらず、よく働く。彼は、こんなに働く民族の中で、自分が秀でるのは難しいだろうと・・・そう、中国人がアジアで成功する秘訣は、アジアの大半の人が『のび太』だからなのです。
のび太のところへ行き一生懸命働くとそこそこ成功する。それが華僑の成功の秘密なのです。
でも、周りがみんな出木杉君だったら成功できませんよね。
ここがこの話のミソなのです。
そう、周りがのび太じゃないとよほどのことがない限り大成功なんてできないんです。・・・しかしながら1970〜80年代の日本人は・・・
出木杉、出木杉、出木杉、のび太、出木杉、出木杉、スネ夫、出木杉、出木杉。。。
というように彼には写ったそうです。
ちなみにその当時のアジアは・・・
のび太、のび太、のび太、ジャイアン、のび太、ジャイアン、のび太、のび太
だったそうです。
本国へ帰った彼は、出木杉君のままではだめだと思い、のび太になる決意をしたのです。
なぜのび太なのか?
それはのび太にはドラえもんの「ポケットの秘密道具」があるからです。彼は、出木杉君になる人生を放棄して、みんなに好かれる「のび太」になるの道を選びました。かなり苦渋の決断だったそうです。そして、ドラえもんの秘密道具とは彼が日本留学で身につけた「技術」だったのです。彼は日本に留学してきたという経験を生かして出木杉君の人生を歩まず、あえて、「秘密道具」をもったのび太になったのです。
これは、考え方さえ持てば、誰でも秘密道具をもった「のび太」になれるそうです。
少なくても私はそうでした。
長くなりましたので続きはまた次回にいたします。
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