それは10年前こと、私は大学院の同窓生と偶然、新橋で再会しました。
本当に偶然です。
友人のお父さんが新橋で健康食品の会社をしていて、そこに用事があって訪問したところ、大学院の時の同級生(後の中華民国五金商業同業公会全国聯合会四代目理事長・呉昌錫氏)にばったり再会しました。
それから、彼の紹介で華僑の大富豪や著名な芸術家の方々と会う機会をいただき、人生の価値観が180度変わりました。
なかでも一番私の人生を変えたのは、
華僑の大富豪の方から聞いた「ドラえもん」を読んで一代で億万長者になった話です。カーネギーとかドラッガーの本じゃなくて、あの「藤子・F・不二雄」ですよ
その方はマレーシア国籍の中国人です。日本にも留学したことがあるため流暢な日本語でお話を聞くことができました。
その方のお話を要約すると、
①自分は「ドラえもん」を読んで年商数千億円の会社を立ち上げた。
②なぜ、中国人が東南アジアで大金持ちになれるのかの秘密。
③「のび太」にならないと億万長者になるのは難しいという話。
嘘のような話です。努力をすることは報われないというような、今までの価値観を根底から覆すような話です。金持ちになれるのは「コネと運」だけで、額に汗しても、報われないのだと・・・
彼がしてる努力といったら、ひたすら『運をあげる』ことと、『コネを作るために毎日パーティーに参加すること』だけです。
運をあげるためにはどうするかというと、
①先祖を供養する
②神様に祈る
③貧しい人に施しをする
④占い師に聞く
・・・なんていうベタなところです。
そして、コネ作りのために毎日遊んでいます。・・・という話をきいたのですが、にわかには信じがたく、そのあとも、会う大金持、会う大金持に成功の秘訣を聞いてみたのですが、
意見は大きく3つに分かれます。
①自分は努力をして成功した
②自分が成功したのは運である
③もとから金持ちに生まれた
①の意見は日本人に多く、いかに努力したのかを延々と語り、おごってくれます。
②の意見は中国人に多く、いかに開運したら成功したのかを延々と語ってくれます。おごってはくれますが、いい占い師や偉い人を紹介してもらうためにはワイロが必要です。
③これは生まれながらの「運」なので②に含まれそうです。
まぁ、とりとめのない話ばかり書いてしまいましたが、次回は、なぜ、ドラえもんなのかに迫りたいと思います。
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