ドラタワ16

のび太な企画書 part5

前回は「勘違い力」について書きましたが、今回は勘違い力と御利益の関係について考えてみましょう。人間は多かれ少なかれ、この勘違い力を持っています。

勘違い力は子供の頃は誰でも持っています。ただ、子供の勘違い力は相手にされないということです。子供の頃はみんなシンデレラや仮面ライダーになれると本気で信じています。子供には宇宙人や妖精が本当に見えますが、大人は「ホラ話」のたぐいにしか扱ってくれません。つまり、子供の勘違い力には「御利益」が全くないのです。

そして勘違い力がなくなる境目が14歳です。これには科学的な根拠がありますが、のび太な企画書には必要がないので割愛します。まぁ、刑事未成年が14歳までなのはそのせいだと考えてください。14歳まではどんな悪いことをしても罪にならないわけです。
14歳を超えて勘違いな力を持ち続けると『中二病』になります。中二病はティンカーベルと会話できる15歳以上の勘違い力保持者がかかる病気です。中二病を克服しなお、勘違い力を持ち続けるのは至難の業です。

なのでここでは、普通の人がどうやって勘違い力を身につけるかについてだけお話しします。普通の人が勘違い力を持つのは『運』です。運がいいと人は勘違い力を発揮し出します。でも、運がいいというのは自分の考え方一つです。

背伸びしてローンで買い換えたベンツに乗っていたとします。買ったその日に事故に遭いました。あなたは運のいい人ですか?ベンツは大破し、あなたにはローンだけが残りました。保険云々の話はここでは考えないでください。最悪だと考えれば「運」が悪いのですが、ベンツだから命が助かったんだと思うと一千万円のローンは安いモノです。あなたの命の値段は一千万円以上だということですから。

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つまり、運がいいということは考え方一つで決まるということです。自分は運がいいと思い続けると、運がどんどん良くなってきます。なんか宗教っぽいですね。まぁ、宗教自体、どうしたら人が幸せになれるか、凄く頭がいい出木杉君が考えたモノですからそんな感じになるわけです。

で、運が良くなってくると、俺は運がいいからうまくいくんだと錯覚します。この錯覚が「勘違い力」です。勘違い力が大きくなると、他の人はつられます。つまり、錯覚して作ったのび太な企画書には他の人がつられてしまうオマケがついてきます。

それがどんなに荒唐無稽な話であっても、人はつられてしまうのです。なぜなら人間の脳はそうできているのです。そう、それがここでいう、御利益の部分です。

御利益にはいろいろありますが、のび太な企画書についてくる御利益は、一番簡単で一番実入りのいい御利益です。

ちなみに御利益がついているiPhoneは年間6兆円売れるそうです。6億円じゃないですよ、6兆円!!!どんだけ国家予算なんでしょう?まぁ、のび太に6兆円は無理ですが、タワーマンションぐらいは楽に買えるんじゃないかなって感じです。

次回は開運について考えましょう。
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