御利益の話は飽きてきたと思うので・・・
唐突ですが、アメリカが世界一のコンピュータ王国になるにあたり、もっともそれに貢献をした人は誰でしょう?
私は、元FBI長官『ジョン・エドガー・フーバー』だと思います。
フーバーは1930年代、ジャイアンたちがアメリカに横行した時代に、ジャイアンたちを懲らしめるといった大手柄をたてて偉くなり、全米中を盗聴しまくり、FBIの中にファイリングシステムを確立しそれを使って大統領まで脅して、アメリカを牛耳りました。そのファイルには
『Official(公式)』と『Confidentia(機密)』があり、
機密ファイルの方には、大統領、政治家、宗教家、などの国に影響のある人のあんなことやこんなことが満載で、女性と関係を持つことは犯罪ではないが、おおっぴらにできないとか、ホモだとか・・・ジャイアンからワイロをもらってるとか・・・
なんてことをネタに、堂々と有力者を脅していたことがフーバーが死んだ後、公開されて性悪じじいだったようにいわれていますが、
この「ファイリングシステム」こそ、
いまのアメリカを「世界の王」にしたモノだと思います。「機密ファイル」の方を乱用したフーバーですが、コンピュータがまだない時代に、全米から集めたいろいろな「情報」をデータベース化したということは、もっと評価されるべきなのです。
この人のおかげでアメリカ中の重要な情報はほとんど全てパソコンで見れますし、アメリカ国民のコンピュータに対するリテラシーも非常に高いです。
現在、アマゾンは90%以上の書籍を電子化することに成功しましたが、日本はまだ当分できそうもないです。日本で、とてもよくデータベース化されているのは、ぐるなびや、価格ドットコムのような、どこの店がおいしいとか、どこの店が一番安い(送料込み)といった、「あまり重要ではない情報」ばかりです。
クラウドやiPhoneの「黒船」が日本に上陸してもパナ・ソニーがこれに太刀打ちできないのは、日本にはクラウドを包むソレがないからなのです。
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